顎関節症について
ご来訪ありがとうございます。
今回は、女性患者さんのお悩みの症状で多い「顎関節症」についてお話します。
顎関節症は、主に「あごが痛い」「口が開けにくい」「口を開けるとあごから音がする」の3つの症状があります。
生活の中で、食事をするときに痛みや違和感を感じたり、会話をしているときにあごが重だるい感じがして異変に気付くことが多いです。
顎の症状だけでなく、肩こりや頭痛、歯ぎしり、睡眠障害なども併発しているケースが大半を占めています。
顎の関節は頭や顔、首などいろんな方向からの筋肉で支えられています。その筋肉群を「咀嚼筋」といいます。
咀嚼筋は
咬筋:下あごの外側にある。口を閉じ、嚙み砕く
側頭筋:こめかみ周囲にある。口を閉じ、同時に下あごを支えている
外側翼突筋:顎関節の前側にある。あごのすべての動きに関わっている
内側翼突筋:表面上は触ることができない筋肉。あごを左右に動かし、食べ物をすり潰す
この4つの筋肉で構成されており、それぞれ役割分担してあごを動かしています。
この咀嚼筋に負荷がかかり緊張状態が続くと、関節のなかにある「関節円板」と呼ばれるクッションに圧がかかり、ずれたり、こすれたりすることで痛みや音が鳴ったりします(雑音障害)。
さらに症状が進むと口が大きく開かなくなる「開口障害」が起こります。
筋緊張が強くなる原因としては、
・過度なストレス
・精神的に緊張して食いしばる
・歯ぎしり
・硬いものをたくさん食べた
・カラオケで長時間歌った
・横向きで口が半開きで寝ていた
・左右どちらかで噛む癖がある
・顔をぶつけたなどのケガ
・虫歯や矯正で歯にかぶせものをしていて違和感がある
・不眠症
などが患者さんからよく聞くものです。
最近は新型コロナウイルスの影響でマスクをしている時間が長いため、口を動かすことが少なくなり、マスクの締め付け感で食いしばりが強くなってしまう人が多いです。
施術としては、ホットパックによる温熱療法、ソーマダイン(微弱電流)治療であらかじめ咀嚼筋の強い緊張を緩和し、痛みの原因となっている筋肉を直接手技療法で緩めます。
その後あごのストレッチを行い、表面から触れない筋肉を伸ばして奥のこわばりを取っていきます。
顎関節症に限ったはなしではありませんが、施術後に良くなったのに、数日後にまた症状がでて来ることがあります。
これは、施術によって緊張状態が緩んだにも関わらず、再度緊張が戻ってしまうことでおこります。
突発的なケガではなく、「普段のからだの使い方」に原因がある場合、施術を行ってもいずれまた痛みがでてきてしまいます。
このような場合は、普段の使い方を見直したり、セルフケアが必要になってきます。
症状が戻るを最小限にするために、日常生活上の注意点やセルフケアの方法を当院ではお伝えしています。
長年の癖やからだの使い方を変えていくのは大変なことだと思います。
しかし、痛みを繰り返さないためにはとても大切なことだと考えています。
症状の出方、痛みの出る日常生活動作などのお話を充分伺ったうえで、ひとりひとりに合った施術を行い、注意点やセルフケアをご提案させていただきます。
患者様の気持ちに寄り添った施術を心掛けています。
これからもよろしくお願い致します。
富士吉田市の地域密着型接骨院 ときわ台接骨院
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